二人と一匹で新生活をスタート、大好きな物作り、インテリア、料理や猫の事を・・


by g-tant
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お別れ

大学3年の時たまたま目にした雑誌の「自主公演のボランティアスタッフ募集」の記事に応募して約半年過ごした。
それは公演演目をめぐって俳優座と対立し脱退した中村敦夫、原田芳雄、市原悦子等が中心となって企画された公演だった。
各劇団や業界から多くのスタッフが参加してちょっとした梁山泊のようだった。
私は大学の専攻から衣装の助手に配置された、チーフはその当時注目を集め始めたスタイリストで主に舞台やテレビ等を中心に活躍していた女性だった。
ホットパンツにブーツ、付け睫毛にカーリーヘアーをなびかせ、芸能界やファッション業界の人達と堂々と渡り合い冗談を飛ばす姿はぼ〜っとした大学生だった私にとっては目の覚める様な思いで見ていた。ただ外見とはに違い仕事は厳しいの他人に対する優しい気遣い女性だった。
その後私自身が就職、留学等ですっかり疎遠になっていたがスタイリストをやめ吉祥寺で小さな花屋さんを旦那さんと開いている事を知り訪ねた。
相変わらずのカーリーヘアーだったが素顔でオーバーオール姿で元気いっぱいニコニコ仕事をしていた。
そのご又母の病気や単身赴任等忙しさにまぎれ、そして吉祥寺の様変わりも加わりすっかり足が遠のいてしまった。
先日友人と会うのきっかけにお店を訪ねた。
お店は全く前のまま、ドキドキしながら足を踏み入れた・・彼女の姿は無かった、スタッフの女性に恐る恐る尋ねた返事は「8年前に亡くなりました」ご主人の話では動脈瘤破裂であったとのこと。
壁には変わらない笑顔の彼女の写真が貼ってあった。何も言えずに店を後にした。
我が家ベランダで咲いた夏の名残の薔薇です。
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さようならはなさん
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by g-tant | 2010-11-02 09:56 | 人々